1 開発者ツールの基礎

この章の目的は 1 つだけです。コードを作り、実行し、保存し、他の人が再実行できるように説明できること。
まず作業台を見る

先に図を見てください。この章全体は次の流れです。
ターミナル -> プロジェクトフォルダ -> Python 環境 -> エディタ/Notebook -> Git 履歴
今すべてのツールを完璧に覚える必要はありません。安定した作業台を 1 つ作り、後の AI プロジェクトで使い回します。
学習順序とタスクリスト
この表を、学習ガイド兼タスクリストとして使います。
| ページ | 手を動かすこと | 残す証拠 |
|---|---|---|
| 1.1.1 ターミナルとコマンドライン | ターミナルを開き、pwd、ls、cd を実行する | 短いコマンドログ |
| 1.1.2 基本的なターミナル操作 | 練習フォルダでファイルを作成・移動・確認・削除する | フォルダのスクリーンショットまたは端末出力 |
| 1.1.3 パッケージマネージャ | 自分の環境でツールを入れる方法を確認する | ツールのバージョンメモ |
| 1.2.1 Git の基礎 と 1.2.2 Git の基本操作 | 最初のローカルプロジェクト記録を保存する | clean な Git commit 1 回 |
| 1.3.1 Python 環境 | 仮想環境を作り、その中で Python を実行する | Python バージョンと環境コマンド |
| 1.3.2 VS Code と 1.3.3 Jupyter | エディタでコードを書き、Notebook で探索する | エディタ/Notebook の動作メモ |
| 1.4.1 ハンズオンワークショップ | ターミナル、Python、エディタ、Notebook、Git をつなげる | 再現可能な ai-learning-lab README |
ワークショップは最後に置きます。統合のための実践なので、先に部品を学び、そのあと組み合わせます。
最初の実行ループ
練習フォルダで次を実行します。小さなプロジェクトを作り、実行し、説明を書き、Git に保存します。
mkdir ai-learning-lab
cd ai-learning-lab
python -m venv .venv
printf 'print("AI learning lab is ready")\n' > hello_ai.py
printf '# AI Learning Lab\n\nRun with: python hello_ai.py\n' > README.md
python hello_ai.py
git init
git add README.md hello_ai.py
git commit -m "init learning lab"
期待される出力:
AI learning lab is ready
失敗したら、エラーを消さないでください。コマンド、完全な出力、OS、Python バージョン、現在のディレクトリを残します。それも価値のあるプロジェクト証拠です。
よくある失敗
| 症状 | 最初に確認すること | よくある修正 |
|---|---|---|
| command not found | ツールが入っているか、PATH が有効か | ターミナルを開き直す、またはツールを入れ直す |
| Python import が失敗する | python と pip が同じ環境か | python -m pip install ... で入れる |
| ファイルが見つからない | 今いるディレクトリが正しいか | pwd と ls を実行し、プロジェクトフォルダへ移動する |
| Git commit が失敗する | 初期化、stage、ユーザー設定が済んでいるか | git status を見て、必要ならユーザー名とメールを設定する |
| README のコマンドが動かない | 必要な手順が README に全部あるか | 新しいターミナルで試し、README を直す |
通過チェック
次の 5 つに答えられたら、第 2 章へ進めます。
- 今のターミナルはどのディレクトリを使っていますか?
- スクリプトを実行している Python はどれですか?
- 前回の Git commit から何が変わりましたか?
- 新しいターミナルからプロジェクトを再実行するコマンドは何ですか?
- 最初のエラーと修正方法をどこに記録しましたか?
目的はツールを完璧にすることではなく、この先の学習に使える安定した作業台を作ることです。